これからの時代は、いかにして少なくなる人口で高齢者に対応するかが必要だよな。
高齢の親族のいる親戚の家に来ている。
高齢者、10秒前に聞いたことでも忘れてしまう。
90オーバーだし、認知症だから仕方ないよな。
認知症、本人は聞いたこと自体を忘れてしまう。
そのため、周囲の人は何度も同じ質問をされる
なり、だんだん腹が立ってしまう。
本人の中では、普通に知りたいことを聞いているだけなのに。
迷惑をかけているつもりはないのだ。
下手をすると、当人は自信満々で、答えている方が意地悪をしていると取られたりする。
それに、プライドが高い高齢者の場合は他人の世話になりたくないという気持ちが先行するために、必要な行政サービスを受けるのも拒否することもあるらしい。
身内からすると、さっさと認めてくれればかえって楽なのに、と思うことも多いようだ。
とにかく、コミュニケーションが成り立たないのが問題をややこしくしているよな。
たとえばそういう認知症の状態にある人が、自分が何度も同じ質問をしている様子を記録されて証拠として突きつけられたら、どう思うもんなのかしら。
やっぱり怒るかしら。
でも、その場では腹を立てたとしても「あなたは認知症なんだぞ」と繰り返し教え込まないといけない場面もあるよね。
酷だけど、自己の状態に対して適正な認識を持ってもらわないことには、最善の対応をすることもできないよな。
うちの高齢親族の場合も、介護をやりやすくするために息子夫婦と同居してくれと言われても頑なに拒否していた。
よほどでないかぎり、本人が納得しないことを強制するのは難しいよね。
ただ、記録を見て納得できる人はいいけど、記録なんて捏造だと言い張ったりして納得を拒否する人や、そもそも理解できない人も当然いるわけで。
介護する側としては、結局ほとんど喧嘩に近い説得をして納得してもらう、というのが多くの家での実情かもしれない。
喧嘩は良くないけどね。道徳的なことは置いといても、エネルギー使うしな。
認知の怪しい高齢者と可能な限りギスギスを減らしてコミュニケーションする仕組みも、今後は必要になってくるんだろうな、と思うのです。
いろんなやり方が用意されていて、家族ごとにスタイルに合ったやり方が選択できるのが望ましいのかな、などと思ったりしています。