なんか大阪府知事がご乱心してやらかしたみたいですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/26722f19444ec5ad1cb549084eaf79e7dc0f5ac0
関係ないけど、『ご乱心』という言葉ってなんかいいですよね。
上司のことは尊敬してるけど、もう本当に部下にはどうしようもなかったんだ!という雰囲気が出るので、積極的に使いたい言葉です。
それはともかく、細かいところはいくらでも他の方が指摘すると思うのでいちいち書きませんが、個人的に気になることを書いておこうと思います。
ネット民の議論を読む限り、「ポピヨンヨードのうがい液で口内のウィルス量が減ったらしい」という点についてはおそらく事実だろうと認めた上で「だからなんなんだ」という議論が多いようです。
個人的には、粒沢は「イソジンで口の中のウィルス量が減った」という結論が、現段階でたとえ一時的にしても“事実”と受け入れられることそのものに抵抗感があります。
件のテレビ放送された動画は時間がなくて見てないんですけど、周りの人から聞く限り、「大阪はびきの医療センター」の研究者たちがあまりにも早すぎる段階で期待を持たせるような発表をしてしまったことは否めません。
まともな良心があれば、科学的に検証が不十分な段階に見えるものをマスコミに出すのには抵抗がありそうなものですよね。
小さい新聞記事くらいならまだしもお昼のワイドショーで大阪府知事と一緒になって会見するというのは、諸事情あったのか知りませんが辞退して欲しかったなあと思います。
そういう危うい人が行なった実験の結果を、そもそも信用していいものなのか?という疑問が生じるのは仕方がないことがと思います。
こうした研究では、研究者になんらかの意図があって、恣意的に被験者を選んでいたり、データの解釈で怪しい工程を挟むことで、どのような結果になるか変わってしまうことが起こり得ます。
普通はそういう物言いがつかないように慎重に研究のやり方を検討するものです。
それでも研究者の良心に委ねられる部分はどうしても残ってしまいますが。
少なくとも、後々に検証するのに必要な記録がきちんと残されているということは大前提で、そこすらないようであれば話になりません。
今回の件は、まあ現時点で捏造や不正と決めつけるのも良くないとは思いますが、
・薬液うがい群と対照の水うがい群で、患者の容体や年齢、基礎疾患の有無、施された治療に大きな差がなかったのかどうか
・データの取り扱いに不審点はないのか
という点はきちんと検証されるべきだと思います。
それをしないと、そもそもの「口の中のウィルスが減った」という点すら論評するに値しないと思います。